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(23)「ヒヤッ」 実感こもる表現

作 品

・かきごおりぼくをヒヤッとしてくれる
京都市・御所南小1年 山内涼太

・まるまると太ったキュウリはウリの味
大津市・滋賀大教育学部付属小4年 西村紀子

・弟が花火楽しむみなにげる
大津市・滋賀大教育学部付属小6年 大☆実聖
注)☆は「角」の下が突き抜けたもの

ねんてん先生

 山内さんの句、「ヒヤッとしてくれる」という言い方がおもしろい。かきごおり(氷)がヒヤッとしていて、それを食べたぼくもヒヤッとしている。その二つのヒヤッが「ヒヤッとしてくれる」だよね。片言(かたこと)だけど実感のある表現になっている。ところで、私の好きなかき氷はミルク金時(きんとき)。氷のなかにあんが入っていてミルクがかかったかき氷です。氷をほってあんを探しだすのが好きです。この夏もなん回か食べました。山内さんがヒヤッとしたのはどんなかき氷でしたか。

 西村さんの句、大きなキュウリはたしかにキュウリらしくないですね。キュウリは黄瓜(キウリ)、つまり黄色い瓜というのがその名前の元の意味なんだって。私たちは緑色のキュウリを食べるけど、それは若いキュウリで、キュウリは熟(う)れると黄色になります。

 大☆さんの句、弟のいたずらぶりがよく分かります。みんながにげる、そのようすがうれしくて、弟は花火をわざとふりまわしたりするのですね。

 さて、季節は秋。雲や星、草花や虫などを見て、秋の句をどんどん作ってください。(俳人・坪内稔典)

【2009年9月5日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp