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(24)新鮮な見方にびっくり

作 品

・冷ぞう庫うめつくすほどぶどうくる
大津市・瀬田小5年 野上友惟

・空の星月のボールで遊んでる
京都市・紫明小2年 山中楓加

・赤ちゃんは夏のにおいのミルクあじ
京都市・大宅小2年 辻雪輝乃

ねんてん先生

 野上さんの句、ぶどうでいっぱいの冷ぞう庫って、なんだかうらやましいなあ。季節がはっきりしている食べ物はたしかに一度にわっと集まることがあります。くだものは特にそうですね。野上さん、冷ぞう庫をうめつくしたぶどうは、どうしましたか。ジュースにしたり、近所にくばったりしたのでしょうか。そうだ、絵にも書いておくといいね。そして、絵の中にこの句も書きこんでください。

 山中さんの見方、びっくりしました。今まで、数えきれないくらい星や月を見上げましたが、月が星たちのボールだなんて思ったことがなかった。山中さんの句を知って、私には夜空がいっそう楽しくなりました。星たちの遊んでいるようすがいろいろと想像できるからです。

 辻さんの句にもびっくりです。赤ちゃんが「夏のにおいのミルクあじ」だなんて、思ったことがなかったなあ。ミルクのにおいがすることはよく知っていました。そのミルクを「夏のにおい」と言ったところがすてき。赤ちゃんがいきいきとしています。

 今回の3句、とても新鮮でした。読んだ者が「あっ!」と思う見方や表現があるからです。(俳人・坪内稔典)

【2009年9月12日掲載】
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