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(26) コオロギが大きく見える不思議

作 品

・コスモスはなぜかうちだけちいさいな
舞鶴市・余内小1年 高橋 歩

・コオロギが夜空の月としゃべってる
京都市・紫明小2年 山中楓加

・こうようはスケッチするのにぴったりです
京都市・大枝小5年 鬼塚 雛

ねんてん先生

 高橋さんの気持ち、よく分かるなあ。こういうことって時々ありますね。そういえば明治時代の俳人、正岡子規(しき)は、小学生時代に庭にある大きな桜の木がじまんでした。高橋さんのところ、じまんできる花や木はありますか。

 山中さんは前に、「空の星月のボールで遊んでる」を作ってくれましたが、今回の句もコオロギがとても大きく見えてふしぎです。江戸時代の京都の画家、伊藤若冲(じゃくちゅう)を連想しました。山中さん、若冲のこと、調べてください。

 鬼塚さんの句。そのとおりですね。こんどはこうよう(紅葉)を575のことばでスケッチしてください。

 最近、出会った俳句を紹介します。兵庫県伊丹市の伊丹小5年、柴原誠さんの作品です。

     ムクロジを拾って祖父と手をつなぐ

 「ムクロジ」は高い木で、その実を昔は羽根つきの羽根の球にしました。実はまたせっけんの代わりにもなります。水の中でもむと泡(あわ)が立ちます。柴原さんは家族みんなで俳句を作っているそうですが、「祖父と手をつなぐ」がいいですね。その動作が祖父への愛や親しみを具体的に表現しています。 (俳人・坪内稔典)

【2009年9月26日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp