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(27)においや様子も想像できる

作 品

・あんこたきおはぎを作るお母さん
京都市・音羽川小4年 平塚ひと美

・花の山新築たくさん建ってくる
西宮市・甲陽園小4年 峯松真理子

・ナシぶどうさきにたべるのどっちかな
京都市・御所南小1年 山内 涼太

ねんてん先生

 平塚さんの句。「あんこたき」がいいです。あんこをたくお母さんのようす、それを見ている子どものようすが想像できます。家じゅうにあんこのにおいが広がっていますね。そして、できたおはぎを食べたり配ったり供(そな)えたりするようすも想像できます。お母さんの手づくりおはぎ、うまかったでしょう、平塚さん。なん個(こ)、食べましたか。

 峯松さんの句は山にできた新しい住宅地の風景でしょうか。たくさんの新築の家はどのような家でしたか。その色やかたちを表現すると、さらに句が生き生きしてきます。

 山内さんはどっちをさきに食べましたか。好きなものをさきに食べるか、あとに食べるかで、どっちかが決まりますね。もっとも、どっちも好きという場合もあって、そのときはこまるなあ。そんなとき、どうする?山内さんは。

 「あきのみちヒラリヒラリとはがおちる」「パリパリのはっぱがヒラリおちていく」。これも山内さんの作ですが、「ヒラリヒラリ」と「ヒラリ」では葉の落ち方がちがうのですね。「パリパリの」と言ったとき、その葉がとても具体的になりました。秋の道で落ち葉を観察している山内さんの顔も想像できました。

(俳人・坪内稔典)

【2009年10月3日掲載】
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