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(32)あだ名言い合えるいい関係

作 品

・担任はどんぐりヘアーだぼくは好き
京都市・修学院小5年 八木裕都

・コロコロと坂道走るどんぐりと
京都市・修学院小5年 竹内舞梨

・金木せい青い空には勝てません
京都市・大宅小2年  辻雪輝乃

ねんてん先生

 八木さんの句、「ぼくは好き」がいいです。あだ名(ニックネーム)を言い合える関係って、とてもいいね。先生とだって、友だちとだって。

 そういえば、正岡子規(しき)は、友だちの夏目漱石(そうせき)に「柿(かき)」というあだ名をつけました。その理由は、うまみがいっぱいあり、でも、まだ渋味(しぶみ)が抜けないから。

 ところで、渋の味って分かりますか。渋柿の味です。一度、渋柿を少しかじって(たくさんかじると口の中がごわごわになって大変です)渋味体験をしてください。八木さん、どんぐりヘアーの担任に「渋柿をかじろうよ」と渋味体験の提案をしてほしいな。

 竹内さんの句、「コロコロと」という表現から楽しさがよく伝わります。どんぐりと同じ気分で坂道をくだっているのですね。

 辻さんの句。キンモクセイはよく香り、散った花は無数の星つぶに見えますが、でも、そのキンモクセイも、高くて青い空にはかなわないのですね。キンモクセイのそばで青空を見上げている辻さんの姿が想像できます。キンモクセイの香りといっしょに辻さんの心も青空高くへ吸われてゆく、そんな感じでしょうか。(俳人・坪内稔典)

【2009年11月7日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp