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(41)何か違って見える雪の日

作 品

・おとしだまお兄ちゃんは多すぎる
宇治市・北小倉小3年 南淳也

・雪の日にランプを見たら虫みたい
京都市・紫明小2年 山中楓加

・ばあちゃんのおなかはまるでかがみもち
京都市・二条城北小2年 高橋咲帆

ねんてん先生

 南さんの句。弟の言い分ですね。これからさきも、いろんなときに「お兄ちゃんは……」と兄と自分を比べるでしょう。その比べることを通して南さんは成長します、きっと。

 実は今年、6年生から1年生までの4人の孫のお年玉を私は同じにしました。6年生と4年生が不平を言いました。すると、1年生が、「ぼくのぜんぶ、あげるよ」と姉にさし出したのです。姉はこまった顔をして、まわりの大人(おとな)をちらちら見ていましたが、「いいよ、いいよ。いらない」と突き返し、外へ遊びに行ってしまいました。

 山中さんの句。雪の中にともったランプがふしぎな虫のように見えたのですね。どこかの店先の風景でしょうか。自動車のライトだって雪の日にはいつもと違って見えます。

 高橋さんの句、ばあちゃんといっしょに風呂に入ったときの感想でしょうか。ばあちゃんにこの句を見せたら、キャッと叫ぶかも。

 では、新年にちなむ俳句クイズをします。「霞(かすみ)さへまだらに立つや□□の年」。これは江戸時代初めの京都の俳人、松永貞徳(ていとく)の句です。昔の正月は春の始まりでした。春になったしるしに霞が立ちました。さて、カッコに入る動物は何でしょか。「まだら」がヒントです。(俳人・坪内稔典)

【2010年1月16日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp