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(44)ふわふわと空からの贈り物

作 品

・雪ぐもだもうすぐ雪が降るころだ
向日市・第5向陽小2年 瀬和居史登

・雪だるま夢の中では作れるよ
京都市・大宅小2年 辻 雪輝乃

・しんしんとパパの車は雪だるま
京都市・京都女子大付属小4年 吉村 魁

ねんてん先生

 今回は雪の句がそろいました。雪は空からの手紙、って言ったのは雪の研究家として有名な物理学者の中谷宇吉郎です。ふわふわ舞うぼたん雪などを見上げていると、雪はたしかに空から届く手紙の感じですね。

 もっとも、俳句の季語の「雪」は冬。暦(こよみ)の上では季節はすでに春です。おとといが立春(りっしゅん)でしたが、立春から5月5日の立夏までが暦では春です。この春の初めは、じっさいは1年間でもっとも寒く、ことに京都市は「底冷え」の季節ですね。でも、どことなく春の気配を感じるのが今からしばらくの時期。降る雪にも春の明るさがあります。

 瀬和居さんの句、「雪ぐもだ」という出だしがいいね。雪ぐもがむくむくとせまってくる感じ。

 辻さん。たしかに夢の中では作れますね。このところ、京都も雪が少ないので、せめては夢の中にいっぱい降ってほしいもの。私は雪国の「かまくら」にあこがれています。

 吉村さん。いいな、この句。パパの車が雪にうずもれてゆくようすが目に見えます。車は止まっていてもよいし、動いていてもおもしろいですね。「京は雨長野は雪だ初スキー」「青い空ブイブイ飛ばす初スキー」も吉村さんの作です。(俳人・坪内稔典)

【2010年2月6日掲載】
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