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インデックス

(49)オノマトペで表現しよう

作 品

・はるかぜがびゅんとすぎれば花がさく
京都市・御所南小1年 岩本 深友

・ばあちゃんのお尻バッチン春へとぶ
京都市・大宅小2年  辻 雪輝乃

・なのはなよちょっとにおうぞんんんんん
京都市・小野小4年  岸本  舞

ねんてん先生

 岩本さん。「びゅん」と吹く春風は、実は春一番(はるいちばん)とか春(はる)疾風(はやて)、春嵐(はるあらし)という風です。俳句の季語の「春風」「春の風」はそよそよという感じで、やさしくやわらかく吹きます。私の春風の句を紹介しますね。「春の風ルンルンけんけんあんぽんたん」

 辻さんの「バッチン」はお尻をたたいた音でしょうか。ばあちゃんの大きなお尻をたたいて逃げる、春へ向かって飛ぶようににげる、のですね、きっと。

 岸本さんの「んんんんん」は菜の花のにおいの感じ? あるいは、菜の花に鼻を近づけてかいでいる? 私には「三月の甘納豆(あまなっとう)のうふふふふ」があります。

 びゅん、バッチン、んんんんん。こういう表現は、音を示す擬音(ぎおん)語、ようすを示す擬態(ぎたい)語ですが、まとめてオノマトペと呼ばれます。音やようすをオノマトペで表現すると、きっと楽しいよ。たとえば、母のようすをオノマトペで言ってみよう。ツルルンとかプリップリとか……。うまく言えたら家族のそれぞれも言ってみよう。オノマトペを使うと、相手が新鮮に、そしてはっきりと見えるかも。 (俳人・坪内稔典)

【2010年3月13日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp