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(51)言葉と仲よくなれたかな

作 品

・もうすぐにこたつやストーブいらないよ
京都市・鏡山小3年  北風 秀貢

・白うさぎ菜の花食べるルビーの目
京都市・修学院小3年 大畑 晴香

・菜の花は私の名前の由来だよ
京都市・修学院小4年 上田 菜月

ねんてん先生

 北風さん。こたつやストーブ、もういらなくなりましたか。もっとも、桜の花の咲くころは意外に冷えて、はだ寒く感じることがあります。その花どきの冷えを季語では「花冷え」と言います。北風さん、この言葉を覚えて使ってください。

 大畑さんの句は色があざやか。うさぎの白、菜の花の黄、そしてうさぎの目のルビー色です。あっ、菜の花には緑のくきや葉もついていますね。

 上田さんの名前は〈菜の花の咲く月〉という意味なのでしょうか。京都に住んだ江戸時代の俳人、与謝蕪村に

  菜の花や月は東に日は西に

という有名な句があります。この句をつづめたら、上田さん、あなたの名前になりますね。蕪村は画家としても活躍しました。

 去年の4月に始まったこの欄、ちょうど1年がたちました。辻雪輝乃さん、岩本深友さん、山中楓加さん、大☆実花さん・実聖さん、山内涼太さん、西村晴花さんなどの常連も登場して、この欄を生き生きとさせてくれました。575の短い言葉をたのしみ、言葉と仲よくなる。そのような場所にこの欄はなってきた感じです。

 4月からのこの欄は日曜日に移ります。みなさんの投稿を待っています。(俳人・坪内稔典)

※☆字は「ク」の下に「用」

【2010年3月27日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し、はがきは〒604−8577京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp