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(52)家族で季節の確認 楽しいよ

作 品

・新車のり家族みんなで春さがし
京都市・大宅小新3年 辻 雪輝乃

・足のうらタケノコさがしのたつじんだ
草津市・滋賀大教育学部付属小新3年 森  淳

・ウグイスよ婚活ガンバホーホケキョ
大津市・滋賀大教育学部付属中新1年 大☆ 実聖

ねんてん先生

 辻さんの句。何をさがしたのでしょうか。桜(さくら)、それとも土筆(つくし)? 小鳥のうぐいすやひばり、海のいそぎんちゃくやわかめも春のものです。辻さん、車に歳時記(さいじき)を1冊、いつものせておいたらどうでしょうか。行き先で季節の確認をすると楽しいよ、きっと。

 森さん。その足って森さんの足? そうだとすると、すごいなあ。私の家にはかつてソラというシベリアンハスキーがいて、これが散歩の道ばたでたけのこをよく見つけました。前足で落ち葉や土をかいてほりあてました。

 大☆さんの句、婚活(こんかつ)という言葉がうぐいすをとても身近に感じさせます。春の小鳥は、ホーホケキョとかキーコキーコキーとさえずりますが、そのさえずりも婚活のひとつです。

 キーコキーコキーはいかるの鳴き声ですが、小鳥たちの多くは吐く息と吸う息の両方で声が出せるそうです。たとえばうぐいすは、ホーで吐き、ケキョで吸っているということです。この鳴き方ができるので、長くさえずったり、ひばりのように空にとどまって鳴くことができるのです。

 では、大☆さん、うぐいすのまねをしてホーホケキョと鳴いてください。ホケキョが苦しいですね。私たち人間は、残念ながら吐く息でしか声が出ません。

(俳人・坪内稔典)

※☆字は「角」の中棒が突き抜けたもの。

【2010年4月4日掲載】
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