京都新聞TOP > 文化・文芸・教育アーカイブ >ねんてん先生の575
インデックス

(57)気持ちを上手に伝えてみよう

作 品

・なのはながきれいにゆれるせんろぞい
京都市・向島南小1年 奥村 千優

・ぽっかぽかへびさんにわでひなたぼっこ
亀岡市・千代川小2年 野々村優子

・ヒヤシンスチリンチリンとすずになる
京都市・小野小5年  岸本 舞

ねんてん先生

 「きれい」とは言わないようにしたい。「うれしい」「うまそう」「いいにおい」「たのしい」などとも言わないほうがよいです。俳句ではこのような自分の気持ちを表す言葉は禁物(きんもつ)です。どうしてかというと、「きれい」というだけではどのようにきれいなのかが読者に分からないから。

 奥村さんの句。せんろ(線路)ぞいになのはな(菜の花)がゆれています。「きれいにゆれる」を、たとえば「ゆれるよゆれる」としてみましょうか。いっせいにゆれているようすがとてもきれいだ、と分かりますね。奥村さん、こんどは「きれい」と言わないできれいな風景(ふうけい)の句を作ってください。待(ま)っています。

 野々村さん。今年はいつまでも寒(さむ)いのでへびがにわ(庭)でひなたぼっこしているのでしょうか。かつて庭にはへび、とかげ、かえる、やもり、かたつむりなどがいました。野々村さんのところにはへびのほかに何がいますか。

 ヒヤシンスの咲いているようすを、岸本さんはすず(鈴)にたとえました。そしてその音まで聞きました。ヒヤシンスの音を聞くって、すてきだなあ。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年5月9日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp