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(58)「へいきよ、とかげなんか」

作 品

・わになってやきそばたべるはるのよる
京都市・大宅小1年  辻 咲雪輝

・春の雲のんびり動くかたつむり
京都市・修学院小5年 片山 憩

・とかげきていとこのかあさんおおあわて
赤穂市・尾崎小1年  小西 円葉(みつば)

ねんてん先生

 辻さん。「わになって」がいいんだね。やきそばだって「わになって」食べるといつもとはちがう感じ。辻さんは「わすれものたのしいはずの一ねんせい」とも作りました。楽しいはず1の年生なのにわすれものをしてべそをかいているのです。あっ、「べそをかく」って分かりますか。

 片山さんの句は、空の春の雲、地上のかたつむりを、「のんびり動く」ということばでとらえました。雲やかたつむりを見る片山さんものんびりした気分になっているのでしょう。

 小西さんの句。いとこのお母さんのあわてぶりを見て、「へいきよ、とかげなんか」と言っている小西さんが目にうかびます。「かめむしがわたしのまえをとんでった」も小西さんの作。とかげやかめむしなどととても親しいのですね、小西さんは。それって、いいなあ。これからもいろんな虫を575で表現してください。

 虫っていえば、今の時期、家の庭や植木ばち、公園、学校の花壇(かだん)などにいろんな虫がいますね。昔はへび、がまがえる、やもりなどがたいていの家の庭にいました。わが家のへび、わが家のがまがいたのです。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年5月16日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp