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(59)きらきらした若葉に触れよう

作 品

・えんそくのてんきははれだもうきまり
京都市・嵯峨野小1年 西田 翔

・ホウセンカコロコロころがる丸いたね
京都市・嵯峨野小3年 西田 葵

・風あびてさくらにかこまれいい気ぶん
草津市・南笠東小3年 後藤なごみ

ねんてん先生

 西田翔さん。これ、テレビの天気予報を見ているのでしょうか。晴れと決(き)まって、心はもう遠足(えんそく)でいっぱいになりました。「もうきまり」が西田さんの気持ちをよく示しています。「あさがおのたねをもらってすぐうえた」もよかったです。「すぐ」にやはり気持ちがよく出ています。

 西田葵さんは翔さんの姉でしょうか。弟といっしょにアサガオやホウセンカの種(たね)をまいたようですね。葵さんは「ホウセンカねがいをこめてたねまいた」とも作ってくれましたが、その願(ねが)い、「コロコロころがる丸いたね」からよく伝わってきます。ホウセンカの芽が出、そしてすくすくと育ってゆくようすも575で表現してください。楽しみに待っています。

 後藤さんの句。「いい気ぶん」とは言わないで、でも、いい気分の句にしたい。たとえば、「風あびて葉桜(はざくら)の中」とします。葉桜は若葉になった桜の木です。風で若葉がきらきらし、とてもいい気分ですね。そこで、「風あびて葉桜の中友だちと」としましょうか。気分がいっそうよくなります。

 今の時期、若葉青葉が生き生きしています。クス、ケヤキ、ナラ、エノキ、ムクなどの大きな木に触れてください。耳をあてて木の呼吸を感じて欲しいなあ。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年5月23日掲載】
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