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(61)空模様 雨かな晴れかな

作 品

・雨あがりかやぶきやねのすばらしさ
大阪市・長吉小3年 瀬川 真穂

・こいのぼりおよぐよおよぐ青空に
京都市・松尾小3年 内匠(たくみ) 香織

・白・ピンク雨つぶあびるつつじ花
京都市・修学院小4年 竹内 宏輔

ねんてん先生

 瀬川さんの句。雨あがりのかやぶき屋根はどんなようすだったのでしょうか。草の花が咲いていた? それとも日がさしてきらきらしていましたか。「すばらしさ」のところを具体的な表現にかえ、たとえば、

 雨あがりかやぶき屋根の草の花
 雨あがりかやぶき屋根に日がさして
のようにしてみます。このようにすると、「すばらしさ」がはっきり見えたり感じられたりしますね。「おひな様おだいり様とラブラブネ」も瀬川さんの句。ラブラブと言われてひな人形がまっかになっているかも。

 内匠さんの句は「およぐよおよぐ」がいいです。同じ言葉をくりかえすと、いきいきしたり楽しくなります。

 竹内さんは雨の中のつつじを575にしました。つつじの花に雨つぶが当たると、白い花はいっそう白く、ピンクの花もひときわピンクになる感じ。雨つぶはまるで白やピンクの絵の具みたいだったのですね。

 6月になりました。暦(こよみ)の上では11日が入梅。しばらく梅雨の長雨が続きます。「梅雨続く小錦(こにしき)十人いるような」は私の句。小錦は今は引退しましたが大きな力士でした。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年6月6日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp