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(67)夏の句を声に出して読もう

作 品

・カキゴオリうみを見ながらたべたいね
京都市・西院小2年 岡本幸大

・水たまりのぞいてみると自分の顔
京都市・二の丸北小4年 吉本陽向

・紫陽花に雨のビーズがはねている
京都市・修学院小4年 北澤芽依

ねんてん先生

 岡本さんの句、私も同じ気分です。19日は「海の日」だし、夏休みも近づいてきました。海辺でカキゴオリを食べる日も間もなくやってくるでしょう。

 吉本さんの句。自分の顔にびっくりした感じが伝わってきます。顔がうつったそういう水を水鏡(みずかがみ)って言うんだよ、吉本さん。

 北澤さんの句は「ビーズがはねている」が雨の感じを生き生きと表現しています。

 今回は私の夏の俳句を紹介します。

 

鬼百合(おにゆり)がしんしんとゆく明日(あす)の空

七月の河馬(かば)へ行く人寄(よ)っといで

古代から今来たばかり睡蓮(すいれん)は

手にのせてこれは京都のかたつむり

ちょこと行くちょこちょこと行く蜥蜴(とかげ)まで

草刈(か)りの匂(にお)いの中をまっすぐに

七月の水のかたまりだろうカバ

 意味を考えないで、声に出して読んでください。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年7月18日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp