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(69)がさがさ、ごろんごろん

作 品

・かぶとむしよるにがさがさねれないよ
京都市・醍醐西小1年 八田 春希

・ふうりんがチリンというよかぜの音
京都市・桂小3年   松永 侑大

・大変だこんなにたまねぎあるなんて
京都市・神川小6年  上角 葵

ねんてん先生

 八田さん。音がうるさいだけでなく、かぶと虫(むし)のようすが気になってねむれないのですね。かごの中のかぶと虫、ふとんの中の八田さん。どちらも同じように見えて楽しくなります。

 松永さんの句、声に出して読むと、澄んだ音が響く感じ。チリンを「かぜの音」と表現したのもすてきです。

 上角さん。たくさんのたまねぎを見て「大変だ」と言っているのですが、実はこれ、たまねぎの産地の淡路島に行ったときの感想です。たくさんのたまねぎを見たとき、毎日食べても食べきれない、と上角さんはとっさに思ったのですね。それが「大変だ」という表現の中身です。もちろん、よくよく考えると、各地へ売ったり、加工してスープなどにもするでしょうから、あまり大変でもないでしょうが。

 「船に乗りみんなで行こううず(渦)の町」(山本和佳菜)、「地引き網もっと強く引っぱって」(片山竜也)、「うしの乳しぼってみたよやわらかい」(中田まゆ)、「船の上波風あたりここちよい」(西田琉稀)、「花さじききれいな花の美術館」(杉原菜緒)。これらも神川小学校6年生の句です。修学旅行で淡路島に行ったのですね。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年8月1日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp