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(70)旅先の思い出 句にして残そう

作 品

・先生の足音遠くまた話す
長岡京市・長法寺小6年 竹上 和真

・鉾ずらり人はぎっしりコンチキチン
京都市・京都女子大付属小5年 吉村 魁

・つり革のラインダンス夏つばめ
京都市・大宅小3年 辻 雪輝乃

ねんてん先生

 竹上さんの句。修学旅行の思い出です。見回りの先生の足音に耳を立てているようすが目に浮かびます。竹上さんは愛知県のリトルワールドでワニの肉を食べたそうです。それから長良川で鵜飼(うか)いを見ました。「忘れないみんなの笑顔旅先の」も竹上さんの句ですが、ワニを食べたこと、鵜飼いのようすなども句にして残してください。

 吉村さん。句のリズムが楽しくていいなあ。「ずらり」と「ぎっしり」の後に「コンチキチン」と祇園囃子(ぎおんばやし)を響かせたところがとってもいいです。「宵山やかみなりさまもゴロゴロと」も吉村さんの作。かみなりも宵山に来ているのですね。

 辻さんの句もすてき。ラインダンスをしている電車のつり革(かわ)と窓の外のツバメが目に浮かびます。つり革とツバメ、気が合っている感じだね。

 さて、みなさんはどんな夏休みを過ごしているのでしょうか。私の家のそばには雑木林や竹林の中を歩く緑道(りょくどう)があります。朝、ラジオ体操(たいそう)の始まる前に、その緑道のクヌギの大木へ小学生が友だちどうしや兄弟、あるいは父といっしょにやってきます。クヌギの幹の洞(ほら)にカブトムシなどがいるからです。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年8月8日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp