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(74)秋の気配を感じませんか

作 品

・カブトガニはしゃぎすぎてうらむいた
京都市・伏見板橋小4年 佐藤 夏己

・しゅくだいをおわってたべるかき氷
宇治市・西大久保小2年 衣川 明 

・ああかなしせんこう花火の火玉おち
甲賀市・貴生川小6年  澤見真理愛

ねんてん先生

 もしかしたら佐藤さんがカブトガニをいじって、それでカブトガニははしゃいだ? 佐藤さんとカブトガニの親しさが「うらむいた」というカブトガニのしぐさからわかります。はしゃいだカブトガニはつかれて休んでいるのでしょうか。

 衣川さん。宿題(しゅくだい)のあとで食べるかき氷はうまいですね。宿題はこどもの仕事みたいなもの。仕事だからいやでもしなくてはなりません。おとなだって同じ、やはり仕事をしてそのあとでビールなどを飲みますね。仕事のあとはかき氷もビールもうまいのです。

 澤見さん。線香花火の火玉にははらはらしますね。はぜっていた火玉が不意に落ちるとがっかりします。まさに「ああかなし」です。

 今年は暑い日が続きましたが、そろそろ秋らしくなるでしょう。雲も入道雲からいわし雲やすじ雲に変わってきます。朝夕はひんやりとし、道ばたには秋の草花が咲きます。草むらでは虫も鳴いていますね。今月は22日が十五夜(じゅうごや)です。10日あたりから月がしだいに大きくなりますから、ときどき外に出て夜空を眺めてください。胸が広くなるよ、きっと。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年9月5日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp