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(76)暑さと冷たさ 「逆」みごとに表現

作 品

・暑すぎて体がとけるぼく氷
京都市・修学院小6年 崎山 律

・かき氷シャキシャキシャキとバラの舌
京都市・修学院小6年 徳田 舞美

・いものこじるおみその中にころころと
京都市・市原野小3年 小川 真鈴(まりん)

ねんてん先生

 崎山さん。「ぼく氷」がいいなあ。今年の夏はいつになく暑くてほんとうに体がとけるようでした。そのことを「ぼく氷」と表現したとき、暑いだけでなく、同時に氷の冷たさも感じます。暑さと冷たさという二つの逆のことを「ぼく氷」はみごとに表現しています。

 徳田さん。「シャキシャキシャキ」と食べるようすを音で表現し、さいごに「バラの舌」とまっかになった舌を出しました。かき氷がいかにも冷たく、そしてうまそう。

 小川さん。みそしるに入ったこいもの「ころころと」がうまさをよく示しています。

 小川さんの市原野小学校では給食の後、食べた感想などを575で表現しているようです。「ぶたじるとごはんをたべてパワー全開(6年 宮階匠都)、「かくしあじカレーの中にレーズンが」(6年 水谷健人)、「みそしるのおいもがとてもとろとろり」(2年 竹中宗一郎)というように。食べておいしく、575で楽しく、という感じでしょうか。こういう575の場合、うまかった、おいしかったとは言わないことがコツです。それを言わないで、どのようにうまかったかを表現します。「ころころと」「パワー全開」「とろとろり」というように。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年9月19日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp