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インデックス

(82)目に浮かぶ楽しそうな光景

作 品

・おまつりださばずしいっぱいたべちゃった
宇治市・宇治小1年  田端 未空(みく)

・追いかける風にコスモスにげまわる
京都市・嵯峨野小3年 西田 葵

・青みかん十こで作ったピラミッド
京都市・常盤野小2年 伊藤 宙輝

ねんてん先生

 田端さん。いいなあ、さばずしをいっぱい食べて。私も祭りのさばずし、大好き。祭りでなくても食べます。「じいちゃんはおひるねぐうぐうきもちそう」「いもうとはげんきなあかちゃんうれしいな」も田端さんの句ですが、おじいちゃん、妹(いもうと)もいて、祭りはきっとにぎやかだったでしょうね。「きもちそう」は、気持ちがよさそう、をつづめた言い方でしょうか。「きもい」の逆ですね。この言い方、宇治あたりでするのですか。それとも田端さんの家の流行語?

 西田さん。「追いかける」と「にげまわる」によって、風にそよぐコスモスをうまく表現しました。西田きょうだいはこの欄の人気者ですが、今週の弟(西田翔)は、香(かお)りが特色のきんもくせいを、「きんもくせいかおりのほしつきツリーだね」「かくれんぼかおりで見つかるきんもくせい」と句にしました。確かにかくれたきんもくせいはすぐに見つかるでしょう。

 伊藤さん。積みあげた青みかんが目にうかびます。「あきの朝オーのおじさんやって来た」も伊藤さんの句。「オーのおじさん」は托鉢(たくはつ)する若いお坊さんだそうです。オーのおじさんに青みかんをあげたら、おじさん、オーッ! と喜び、チン! とかねをたたきそう。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年10月31日掲載】
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