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(83)季節の言葉を入れてみよう

作 品

・あかとんぼあかいゆうやけとんでいる
京都市・二の丸北小4年 谷口 美羽

・おみやさんどんぐりいっぱいおちてるよ
福知山市・三岳小1年   中路あさぎ

・ボルシチはパンによく合うくちおどる
京都市・市原野小4年  藤井 璃子

ねんてん先生

 谷口さん。きれいとは言っていないけど、とてもきれいな風景(ふうけい)です。二つの「あか」が赤色(あかいろ)を強めていますし、音のひびきもいいです。谷口さんも赤とんぼになってとびたくなったのではないでしょうか。

 中路さん。そうです、お宮(みや)さんにはどんぐりがいっぱい落ちています。森があるからですね。私は小学生のころ、神社(じんじゃ)の森でターザンごっこをよくしました。木の枝やツルにぶら下がって飛び、手をすべらせて落ち葉の上をころげたこともあります。シイノミも拾(ひろ)いました。神社の森は遊びや冒険(ぼうけん)の場所でした。中路さんにとっても同じでしょうか。

 藤井さん。ボルシチ、うまそう。「くちおどる」という表現がほんとうによくうまさを伝えます。私もボルシチが食べたくなりました。

 市原野小学校のみなさんは給食を食べた感想を575にして送ってくれます。うまそうだなあ、といつも思うのですが、これからは季節の言葉も入れたらどうでしょうか。食べ物にはそれがうまくなる季節があります。たとえば、「ボルシチに十一月の口おどる」「ボルシチに口がおどるよ雪が来る」などとするのです。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年11月7日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp