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(86)UFOわくわく、対句で楽しく

作 品

・木のはがねあっちは黄色こっち赤
京都市・常磐野小2年 伊藤 宙輝

・U−F−Oはせかいの秋をたびしてる
京都市・大宅小1年 辻 咲雪輝

・冬の夜大根おいしいママの味
京都市・西院小1年 桑田佳那美

ねんてん先生

 伊藤さん。「あっちは黄色こっち赤」という表現がいいですね。あっち(遠く)を見たりこっち(近く)を見たりしている楽しさが言葉のリズムから感じられます。伊藤さん自身(じしん)もいちまいの木の葉になって風に舞(ま)っている気分(きぶん)になった。そうではないですか。

 この伊藤さんのように、同じような言い方をくりかえす表現をおぼえてください。「上には青空下に池」、「右にとうさん左犬」、「赤いオーバー白い靴」。このような表現を対句(ついく)的表現といいますが、これを覚えると楽しくなります。たとえばおでんの鍋(なべ)をのぞいて「ちくわは四角たまご丸」とか言うのです。それだけでいつもよりおでんがおいしくなりますよ。

 辻さんのUFOの句、きっとそうなのでしょうね。UFOは山や野にいろんな色をつけながら世界の秋を旅しているのでしょう。「こたつには魔物(まもの)が住んで出られない」は咲雪輝さんの姉・雪輝乃さん(3年)の作です。UFOやこたつの魔物などがいて、なんだかわくわくします。世界が広くなる感じです。

 桑田さん。いいな、大根をうまく料理できるママ、って。どんな大根を桑田さんは食べたのですか。私はふろふき大根や豚肉と煮(に)た大根が好き。おでんの大根も好きです。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年11月28日掲載】
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