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(87)具体的な表現を入れてみよう

作 品

・さつまいもはこんでいってピラミッド
京都市・南太秦小1年 古川 夏帆

・うさぎごやあったかくしたよふゆちかい
南丹市・鶴ケ岡小3年 吉村 匠実

・私よりもみじまんじゅう待つ家族
京都市・修学院小6年 三浦 英恵

ねんてん先生

 古川さんの句から、私は自分の小学生時代を連想しました。四国の佐田岬半島で育ったのですが、この半島では麦(むぎ)とさつまいもを作っていました。晩秋(ばんしゅう)のいもほりのころには、小学校が1週間くらい休みになり、子どももいもほりを手伝いました。男の子の仕事はキンマ(木馬)というそりにいもを入れた俵(たわら)を積んで家まで運ぶこと。坂道をうまくおりることができるかどうか、キンマにいくらの俵を積めるか。そういうことに夢中になり、あっという間に1週間がたちました。古川さん、高くいもが積めましたか。

 吉村さん。うさぎ小屋(こや)を何かでおおったのかな。どのようにしたかを表現すると、さらに句がよくなります。冬のうさぎたちの句も作ってください。

 三浦さん。もみじまんじゅうを待っていたそぶりをして、家族があなたをからかったのですね。そんなからかいができるのはすてきな家族です。笑いがおこり、もみじまんじゅうもいっそううまくなったでしょう。三浦さんの学校では広島へ修学旅行に行ったのでしょうか。「おこられるだけどみんなでまくら投げ」(岩本栞奈)、「まくら投げ朝までやって起きれない」(板倉大樹)という句も届きました。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2010年12月5日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化生活部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp