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(92)しんしんと雪降る年始の願い

作 品

・初もうで絵馬からはみ出る願い事
京都市・嵯峨野小3年 西田 葵

・はつもうでけっこうとんだ五円玉
京都市・常磐野小2年 伊藤 宙輝

・あたたかい部屋でうたたね雪の夜
京都市・伏見住吉小3年 岡本 美鈴

ねんてん先生

 西田さん。絵馬に大きな字で願いごとを書いたのですね。何を願ったのでしょうか。私は初もうでで、ニコニコとテキパキを願いました。できるだけニコニコしていること、そして、できるだけテキパキと事を片づけることを願ったのですが、これって、でもむつかしいのです。なにしろ今までの六十何年間できなったことですから。でも、ニコニコし、テキパキとふるまうつもりです。

 伊藤さん。五円玉はおさいせんですね。御縁(ごえん=五円)があるといっておさいせんには五円玉がよく使われます。その五円玉を遠くから社殿(しゃでん)をめがけて投げたのでしょうか。よく飛んで行ったので願いごとがかないそうな気分になったのですね、伊藤さんは。

 岡本さん。しんしんと雪のふる夜、たとえばあたたかい部屋でうたたねするのは最高(さいこう)にぜいたくかも。三好達治という詩人の短い詩を思い出しました。

     雪

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。

次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

 この詩、声に出してゆっくりと読んでください。太郎や次郎のところを、自分や友だちの名前にかえて読むと楽しいかも。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年1月16日掲載】
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