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(95)雪の季節楽しむすてきな表現

作 品

・さむいからマフラーあげるよキリンさん
京都市・大宅小1年 辻 咲雪輝

・雪のあさロボット歩きでとう校だ
京都市・嵯峨野小1年 西田 翔

・ひじきにねうめのかおりでさっぱりだ
京都市・市原野小5年 下村 百合

ねんてん先生

 辻さん。人間の首だって寒いのだから、キリンの長い首はどんなにか寒いだろう、と思ったのですね。やさしくて楽しいその思い、すてきです。姉の辻雪輝乃さんは「冬のカバ目ん玉ギョロリ『寒おすなぁ』」と作ってくれました。京言葉のカバがおもしろいです。きょうだいで動物園に行ったのでしょうか。

 西田さん。「ロボット歩き」がとてもよい表現です。歩き方が目に見えます。雪を楽しんでいるようすも分かります。「沿道で雪も応援女子駅伝」は姉の西田葵さんの句。

 下村さん。給食でひじきの梅煮を食べたのですね。でも、この句を読むと、ひじきを食べているそばで梅の花が香っている感じ。その感じが早春らしくていいです。

 先日、市原野小学校におじゃまして、6年生といっしょに給食をいただき俳句を作りました。麦ごはん、煮つけ、ひじきの梅煮、牛乳、みかんという献立(こんだて)でした。初恋の話をしながら食べたのですが、女子の方が体験豊富、男子はやや劣勢でした。でもとなりにすわったフウタ君が保育園のころの初恋を語ってくれました。「牛乳がサラサラしててゆきみたい」。フウタ君の句です。私は「麦ごはん山盛り窓に雪光る」と作りました。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年2月6日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604―8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp