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(96)心が外に向かって開き いきいき

作 品

・つららがねおちてきそうねこわいやね
京田辺市・普賢寺小1年 辻尾鈴奈(れいな)

・かまのぞきたきこみごはんおこげとる
京都市・西陣中央小3年 伊吹日向子

・冬夜空お星様なぞる私の手
綾部市・西八田小5年 木下葵

ねんてん先生

 辻尾さん。軒(のき)につららが垂(た)れるとたしかにこわいね。落ちたら頭にささりそうです。でも、なんとなくこわいから、近づきたいし、さわってもみたいです。「さむいそらぞうさんのくもはしってる」「ゆきだるまつくってみたいなおおきいの」も辻尾さんの句です。どの句でも心が外へ向(む)かっていきいきと開いていますね。

 伊吹さん。あなたの気持ち、よく分かるなあ。たきこみごはんのおこげはおいしいから、のぞきこんで取りたくなります。「こらっ! ぎょうぎが悪い」としかられるでしょうけど。

 木下さん。手がすっかり冷えて氷のようになったかも。でも、いい気分ですね。指にかすかに星の光がしみついたような、そんな気分になったのではないでしょうか。

 今の時期は日々に春の感じが強くなります。たとえばくだもの屋さんの前に立つと、いろんな春のみかんがならんでいます。イヨカン、ハッサク、ネーブル、デコポンなど。魚屋さんにはシラウオ、サヨリ、イカナゴ、サワラなどの春の魚が出まわります。わがし屋さんにはウグイスモチやクサモチ、サクラモチが出ます。まもなく春一番(はるいちばん)も吹きますね。立春が過ぎてから吹く強い南風で、春一番の後には春二番、春三番が続きます。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年2月13日掲載】
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