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(99)花の芽から元気もらったよ

作 品

・まぁだだよ窓をあけるとさむくなる
京都市・北白川小5年 人見 花乃

・イヨカンを食べて何だかいい予感
京都市・西陣中央小3年 伊吹 日向子

・チューリップやっとめが出てありがとう
京都市・嵯峨野小1年 西田 翔

ねんてん先生

 人見さんの句。かくれんぼをしているのですが、春がかくれている感じ。それがおもしろいです。今の時期、窓を開けたいような、開けると寒(さむ)いような日がよくありますね。春は3歩近づき、そして2歩しりぞきます。そんなふうにして確実(かくじつ)に春らしくなってゆきます。

 伊吹さん。イヨカンと予感の音のひびき、それがほんとうに「何だかいい」感じです。今の時期ミカン類は種類が多いですね。イヨカン、ネーブル、ハルカ、ハッサクなど。伊吹さんはどれが好きですか。

 西田さん。芽(め)が出るのを今日か今日かと待っていたのですね。だから、やっと芽が出たとき、しぜんに「ありがとう」と言いました。その西田さんの気持ち、よく分かります。西田さんのこの句に影響を受けて、近くの万博記念公園へチューリップを見に行きました。広いチューリップ園があるので、芽がどのようになっているのか見たくなったのです。芽は1列にずらっと並んでいました。少し赤くなっているのもありました。花見でなく芽見に行ったのは初めてでした。今度は京都の植物園に行って、いろんな植物の芽を見て歩こう、と思いました。芽を見ているとなぜか気分がよくなります。芽の力がうつるのでしょう。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年3月6日掲載】
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