京都新聞TOP > 文化・文芸・教育アーカイブ >ねんてん先生の575
インデックス

(103)食欲の春?おいしそうだね

作 品

・絵の皿に尻餅(しりもち)ついた大いちご
京都市・北白川小5年 吉村 若菜

・ふきのとうモコッとでてきてひかりあび
京都市・二の丸北小4年 谷口 美羽

・菜の花は食べてもいいし見てもいい
京都市・市原野小6年 田口 寛粋(かんすい)

ねんてん先生

 吉村さん。「尻餅ついた」に大きないちごの感じがよく出ています。最近はほんとうに大きないちごがありますね。「絵の皿」は絵にかかれている皿でしょうから、この大いちごは絵の中の皿にのっているのですね。手を出したいような、うまそうないちごの絵なのでしょう。

 谷口さん。「モコッと」にふきのとうの頭を出した感じがあります。春は山や野にはえる野菜、すなわち山菜(さんさい)の季節ですね。ふきのとう、たら、うど、つくし、わらび、よもぎ、いたどりなどの山菜にはにがみがあります。それが春の味ですが、谷口さんは春のにがみ、平気ですか。私は子どものころにはきらいでした。でも、大人になったらだんだん好きになりました。今は5月の連休に仲間と山菜パーティーをします。山菜のテンプラなどを楽しむのです。

 田口さん。給食で菜の花を食べたのですね。今、菜の花は鑑賞するか食べるかですが、江戸時代の半ばころから油を取るための菜の花(アブラナ)がたくさん植えられます。与謝蕪村の有名な句、「菜の花や月は東に日は西に」は京都郊外の大山崎あたりの風景です。そのあたり、一面に菜の花畑でした。明治になって電気が普及(ふきゅう)すると、菜種油の時代が終わり、菜の花畑も減(へ)りました。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

 ※学校名・学年は応募時のままです。

【2011年4月3日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp