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(107)早く触れたい春の匂い

作 品

・畑からモゾモゾ出てきたチビモグラ
京都市・伏見住吉小4年 岡本 美鈴

・よもぎもち春のごちそういただきます
亀岡市・千代川小3年 野々村優子

・しおひがりおやぶんおいてさきにいく
京都市・京都教育大付属桃山小2年 諏佐 憲亮

ねんてん先生

 岡本さん。モグラは季語ではないのですが、土をほったあとが春によく目だちます。モグラは地下で暮らしていますが、日本のモグラの世界ではひそかな戦いが進んでいるそうですよ。東日本には古くからアズマモグラがいます。ところが、新しく大陸からきたコウベモグラが西日本から東日本へとその生活圏を広げているそうです。アズマモグラとコウベモグラの地下のたたかい、岡本さん、調べてみませんか。

 野々村さん。「はるのごちそう」と呼んだので、よもぎもちがひときわうまそうになりました。「いのししよたけのこすきでもとらないで」も野々村さんの句。イノシシだってうまいものはよく分かるのかな。

 諏佐さん。「おやぶん」が問題です。私はしおひがりのリーダーだと思いました。お父さんとか祖父、あるいは先生のような人です。その「おやぶん」と呼ばれているリーダーをおいてどんどん先に行ってしまう。早く行って海に触れたいのですね。つまり、はやる気持ちが「おやぶんおいて」です。このような読み方、作者の思いとあっているでしょうか。では、諏佐さんに私の句を教えます。

 多分だが磯巾着は義理固い

 タブンダガ、イソギンチャクハ、ギリガタイと読みます。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年5月1日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp