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(111)たくさん作るとリズムになれる

作 品

・五月はねしば生の青さがプーンプン
京都市・嵯峨野小2年 西田 翔

・つつじがねあちこち顔出し自己主張
京都市・嵯峨野小4年 西田 葵

・ムムムムム二つも食べたかしわもち
京都市・西陣中央小4年 伊吹日向子

ねんてん先生

 西田翔さん。「青さがプーンプン」という言い方は5月という月にぴったり。5月はたしかに青さがにおいます。芝生(しばふ)だけでなく田や畑、野や林などでも青さがにおいます。

 西田葵さん。この句はつつじの咲き始めたころのようすですね。青葉の中で赤や白のつつじの花はたしかにしっかりと「自己主張」します。その自己主張ぶりが強いので、私の知り合いには、つつじは強すぎるのできらい、という人もいるくらいです。緑の中で群がって花が咲くので、自己主張が強いように見えるのですね。

 西田翔さんと葵さんは、本欄ではなじみの姉妹ですが、2人は毎週のように作品を送ってくれます。たくさん作ると、575のことばのリズムになれ、リズムを活(い)かした作品ができるようになります。2人の句はリズムが生き生きしていて音読すると響きがとてもいいです。

 伊吹さんもほぼ毎週、作品を送ってくれます。「ム」を五つも並べ、食べたかしわもちの感じをうまく出しましたね。もしかしたら、今まではかしわもちを「食わずぎらい」していたのでしょうか。でも、食べてみたらうまくて、思わず二つも食べたのです。そんな自分への驚きもこの並んだ「ム」ですね。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年5月29日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp