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(112)「切れ字」使っておとなの気分

作 品

・しおひがりわたしと貝のかくれんぼ
京都市・御所南小3年 岩本 深友

・こどもだいこワイワイワイともりあがる
大津市・晴嵐小5年 小林 佳乃

・雨の日にコアラのマーチとるす番や
京都市・西陣中央小4年 伊吹日向子

ねんてん先生

 岩本さん。「わたしと貝のかくれんぼ」という表現が、しおひがりの楽しさを伝えます。貝はみつからないようにかくれていますが、それをわたしが砂をほったりして見つけます。貝が勝ったでしょうか、それとも岩本さんの勝ち? 「しおひがりすなはまいちめん白い貝」も岩本さんの作です。しおひがり、どこでしたのでしょうか。

 小林さん。「ワイ」を3回も続けたところがいいです。もりあがりぶりをこの3回の「ワイ」がよく伝えます。春祭りのようすでしょうか。

 伊吹さん。「るす番や」の「や」はおとなの俳句によくある助詞(切れ字といい、気持ちのたかぶりを示す)です。「るす番や」と言ったとき、伊吹さんはちょっとおとなの気分になっているのでしょうか。そんな伊吹さんをお菓子のコアラが見て笑っています。

 梅雨のじめじめした日が続きますが、カタツムリ、ナメクジ、カエル、トカゲなどが目につくし、アジサイやザクロの花があざやかです。私は水たまりの道をピチャピチャ歩くのが好きで、小学生のころ、いつもズボンのすそを濡らして家にもどり、母によくしかられました。でも、次の日はまた、ピチャピチャ歩きました。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年6月5日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp