京都新聞TOP > 文化・文芸・教育アーカイブ >ねんてん先生の575
インデックス

(114)旅や学校のようすが目にうかぶ

作 品

・あわじ島梅雨といっしょに旅行(りょこう)する
京都市・大宅小2年 辻 咲雪輝

・青ちゃんのたび立ち見まもる3の3
京都市・御所南小3年 岩本 深友

・ぐみの実はほっぺたみたいにまっかっか
綾部市・西八田小6年 齊藤日菜子

ねんてん先生

 辻さん。梅雨(つゆ)の淡路(あわじ)島を旅行したのですが、どこへ行っても雨、それで「梅雨といっしょに」という言い方になりました。この言い方に、淡路島も旅(たび)する自分も雨に流されている感じがあって、それがとてもいいです。

 梅雨が終わりに近づくころ、私も毎年、淡路島へ旅します。ビワを食べにゆくのです。淡路島はビワの産地です。今年もビワがうれたら淡路島へ行こうと思っています。「びわは水人間も水びわ食べる」は私の俳句です。

 岩本さん。これは学校の俳句ですね。3の3は3年3組。では、「青ちゃん」はなにでしょうか。青虫です。みなで青虫を飼育(しいく)しているのです。「青ちゃんはずっと元気だ京と市で」「外のせかい早く出て来いアゲハチョウ」も岩本さんの作。飼育のようすが目にうかびます。

 齊藤さんの句の「ぐみ」はナワシログミですね。田植時(たうえどき)にまっかな実をつけるのでこの名前があります。田んぼのあぜ道などではやはりまっかにナワシロイチゴもうれます。草木の青々とした時期だけに、グミやイチゴの赤がよく目立ちます。小学生のころ、私たちは麦わらで小さなかごを編(あ)み、そのかごにつんだグミやイチゴを入れました。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年6月19日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp