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(115)季語使い季節感をうまく表現

作 品

・菜の花は食べてもいいし見てもいい
京都市・市原野小6年(応募時) 田口 寛粋

・サラダをね三回おかわり三度豆
京都市・西陣中央小4年 伊吹日向子

・つつじがねあちこち顔出し自己主張
京都市・嵯峨野小4年 西田  葵

ねんてん先生

 今期(4〜6月)の優秀句の発表です。

 田口さん。「食べてもいいし見てもいい」、このくりかえしのある言い方が、菜の花を生(い)き生(い)きとさせました。

 市原野小学校では、給食のあと、食べたものへの感想を575で表現しています。給食を2度食べたようなぜいたくな気分になるのではないでしょうか。とてもすてきな試みです。

 575で表現するとき、季節感が出る工夫(くふう)をしたいですね。季語をよみこんで欲(ほ)しいのです。給食のうまさ、楽しさが季節感によって具体的になります。季節感は給食をいっそうおいしく、そして楽しくしてくれますよ、きっと。

 伊吹さんは今期、大活躍でした。この句は「三度豆」がいいですね。あざやかなみどりが目にうかびます。季語の三度豆がサラダを実にうまそうに感じさせます。さきに言った季節感をうまく表現する具体的な例がこの伊吹さんの句です。

 西田さんも大活躍でした。「自己主張」ということばによってつつじの特色を見事に表現しました。

 さて、いよいよ夏が本番です。575ということばの器(うつわ)に夏をたっぷりと盛(も)ってください。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年6月26日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp