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(116)夏休み、大自然に親しんで

作 品

・雨の日はろうかをはしるとけがのもと
宇治市・宇治小2年 田端 未空

・ホタルさんずっと休けいぼくの手で
京都市・常磐野小3年 伊藤 宙輝

・わたしよりゴーヤのつるがのびてゆく
綾部市・西八田小6年 新谷くるみ

ねんてん先生

 田端さん、そのとおりだね。575という表現は標語(ひょうご)や格言(かくげん)として力を出します。だから、交通安全の標語などもしばしば575です。この句、「梅雨の日は」とすると、標語よりも俳句に近づくよ。ことばが具体的な場面(絵のようなもの)を作るからです。

 伊藤さん。じっとしている「ぼく」の緊張(きんちょう)感が伝わってきます。でも、うれしい緊張でしたね。

 新谷さん。ゴーヤばかりがのびるのでちょっとくやしいのですね。でも、どんどんのびるゴーヤを見ているといい気分になったのでは? ゴーヤ気分になって、新谷さんの心もゴーヤのようにのびたのでしょう。

 さて、7月に入りました。夏休みが近づいています。海、川、山、森や林、そうした大自然に親(した)しむ絶好(ぜっこう)の機会(きかい)が夏ですね。花火や夏祭り、かき氷やスイカ、そうした夏に特有のものも楽しいです。昼寝(ひるね)や風鈴(ふうりん)、きもだめしなんてものもいいね。あっ、虫の多くも夏のものです。セミ、カ、ムカデ、ヤモリ、クモなど。夏を575でたっぷりと楽しんでほしいなあ。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年7月3日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp