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(118)夏のおやつは心もおどるよ

作 品

・りんごゼリーシャリシャリいい音音がく会
京都市・市原野小2年 堀圭祐

・オレンジのゼリーがプルルンおどっている
東京都・練馬第三小1年 小泉咲葉(さよ)

・夏の風わたしの髪をなびかせる
綾部市・西八田小6年 木下葵

ねんてん先生

 堀さん。シャリシャリと音のするりんごゼリー。耳をすましたら、ゼリーの中で音楽会が開かれているような気がしてきました。ゼリー、うまそうです。

 小泉さんが食べたのはオレンジゼリー。プルルンとおどるオレンジゼリーでした。「ゼリープルルンおどってる」と、ちゃんと575にすると、おどる感じがいっそう強くなるよ。

 ゼリー、アイスクリーム、くずまんじゅう、ところてん、水ようかん。これらの冷(つめ)たい食べ物は夏の季語です。やわらかくて冷たいところが共通しています。でも、それぞれに感触(かんしょく)や音がちがいます。どのようにちがうのか、食べ比べるとおもしろいよ、きっと。

 木下さん。真っ青に晴れた日の夏の風が吹いているのでしょうか。季語の「夏の風」は南から吹く風、すなわち南風です。木下さんの句を読んだあとでは、たとえば海へ行って南風に吹かれたくなります。

 そういえば夏休みが近づきました。窓を開けっ放しにし、風に吹かれながら夏休みの計画を立てる、なんてどうですか。よく冷えたゼリーでも食べながら。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年7月17日掲載】
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