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(125)大きくなる月を見上げよう

作 品

・じいじはね泳ぐ私のパトロールたい
彦根市・近江兄弟社小4年 若林加奈子

・しんじゃがくんつちのにおいがふくらんだ
彦根市・近江兄弟社小1年 若林 真子

・すぐ消える花火がぼくに住みついた
京都市・嵯峨野小2年 西田 翔

ねんてん先生

 若林加奈子さん。「パトロールたい(隊)」と呼ばれて、「じいじ」はきっとうれしいだろうなあ。この夏休み、私も孫(まご)たちと朝の散歩(さんぽ)をしましたが、私もパトロールたいでした。先日の「夏休み親子俳句教室」では、ばあばと来ている人がいました。いいなあ、と思いました。

 若林真子さん。「つちのにおいがふくらんだ」という見方、とてもいいなあ。新ジャガがうまそうです。真子さんはジャガイモ、好きですか。私は肉(にく)ジャガ、ジャガイモのスープなんかが大好き。

 西田さん。西田きょうだいは今年も親子俳句教室に来るかな、と楽しみにしていたのですが、欠席でしたね。そのかわりにこんなすてきな句をとどけてくれました。この句、「ぼくに住みついた」がいいです。消えた花火は、花火をしたり見たりしている人の体の中にすみつくので、ときどき思い出の花をさかせるのですね。

 さて、9月になりました。夜空の月が日に日に大きくなって、12日が十五夜、すなわち「仲秋(ちゅうしゅう)の名月」です。大きくなってゆく月を見上げてください。そして、草むらで鳴く虫の音に耳をすましてください。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年9月4日掲載】
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