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(126)夏の思い出、できたかな

作 品

・満月と線香花火と家族の輪
京都市・大宅小4年 辻 雪輝乃

・盆おどりおどらずみてる私かな
京都市・西陣中央小4年 伊吹日向子

・みずさしがおさらにおとすなつのみず
京都市・御所南小1年 小林 真子

ねんてん先生

 辻さん。明日が満月(十五夜、仲秋(ちゅうしゅう)の名月)です。辻さんの句は1か月前の夏の満月を575にしたのでしょうか。明日、また線香花火をして、家族と夏の思い出などを話すのもいいですね。

 満月の翌日の月は十六夜(いざよい)と言います。少しずつ月の出がおそくなりますが、十六夜に続いて、立ち待(ま)ち月、居(い)待ち月、ふし待ち月と名前が変わってゆきます。月の出を、立って待ち、すわって待ち、ねころがって待つのです。そんなふうにして、月を見たら、月と仲よくなれる気がします。

 伊吹さん。「おどらずみてる私」という言い方がいいなあ。おどりの輪にすぐには入れない自分に気づいているのです。そういえば、8月の「夏休み親子俳句教室」で伊吹さんに会いましたね。うれしかったなあ。でも、時間がなくてあまり話ができなくて残念でした。

 小林さん。目にようすがうかびます。「なつのみず」は液体(えきたい)ですが、液体でなく、まるで固体(こたい)のように感じられます。それに、「みずさしが」おとす、という言い方もすてき。「みずさし」が生きている人のようにふるまっています。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年9月11日掲載】
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