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(129)ミーン、ミン 大合唱で誕生祝い

作 品

・セミが鳴く今日はばあばの誕生日
大津市・瀬田小5年 野上千智(ちさと)

・なつやすみありのかんさつつかれたな
大津市・仰木小1年 飯田悠太

・ぼくの服ごはんつぶつぶ小鳥くる
京都市・嵯峨野小2年 西田 翔

ねんてん先生

 野上さん。ばあばの誕生日にはセミも特別の声で鳴いたのでしょうか。たいていの子どもにとって、「ばあば」は「じいじ」よりも大きいというか、エライですね。わが家も「ばあばの家」と呼ばれていて、孫(まご)たちはみな「ばあば」を尊敬(そんけい)しています。この夏休み、「じいじ」の私は3人の孫たちとポケモンの映画に行きました。毎年行っていて、それが夏の「じいじ」の大仕事です。

 飯田さん。「つかれたな」に笑いました。長く見ていたのですね。なにかおもしろい観察(かんさつ)ができましたか。熊谷守一(くまがいもりかず)という画家がいて、その人、病気のために外出ができないので庭のアリをずうっと観察しました。そして、気づいたのですよ。アリは左の2番目の足から歩きだすことに。これ、すてきな発見ですよね、飯田さん。

 西田さんの句にも笑ったなあ。実は私も同じだよ。よくこぼすんです、ごはんつぶやパンくずを。それで、ばあばにしかられます。「食べることに集中したらどうですか、よそごとを考えないで」と。「はい、はい」と言うと、「はい、はひとつでいいです」とさらにしかられます。そんなときだよね、窓に小鳥が来るのは。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年10月2日掲載】
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