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(130)おいしい秋、でも胸きゅん

作 品

・いねかりへいってみたいなたんごまで
京都市・西陣中央小4年 伊吹日向子

・ぼくたちはまるくてあまいぶどうだよ
京都市・市原野小4年 小笠原真保(まなほ)

・秋の風きゅんとするのは何故(なぜ)だろう
京都市・大宅小4年 辻 雪輝乃

ねんてん先生

 伊吹さん。稲のにおいがしてきます。風や青空も感じます。ああ、私も行きたくなりました。そういえば、私が小学生のころ、農繁休暇(のうはんきゅうか)という休みがありました。いねかり、さつまいも掘(ほ)りなどの時期に小・中学校が1週間くらい休みになり、子どもも家の仕事を手伝ったのです。私の育った四国の村ではさつまいもを掘る時期がその農繁休暇でした。日本が太平洋戦争に負けて間のない1950年前後の話です。

 小笠原さん。ぶどうのような子どもって、いいなあ。市原野小学校にはぶどうのつぶつぶのような子がいっぱいいる、と思うと楽しくなります。小笠原さんの句、給食でぶどうを食べて作ったのですが、「ぼくたち」が食べたぶどうそのものになった感じ。それがいいです。

 辻さん。うーん、なぜなんだろう。はるかな昔から、秋風が吹くと、人はきゅんとなったり、じんわりとかなしくなりました。草木が枯れてゆくし、空気はつめたくなるし、なんだか心細くなって、それできゅんとなるのでしょうか。でも、ほとんどの人が秋風が吹くときゅんとなる、と思うと、なんだか「きゅん」もまた楽しくなるかも。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年10月9日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp