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(133)学校の給食も、すっかり秋だね

作 品

・がっこうのせいもんけむしこわすぎる
京都市・西院小2年 桑田佳那美

・カマキリがえさを見つけてじっと見る
京都市・葵小2年 八木秀輔

・カレーうどんちょっとからくちおとなかな
京都市・市原野小3年 片岡俊介

ねんてん先生

 正門(せいもん)にいる毛虫(けむし)、たしかにこわい。この学校(がっこう)にはほかにもこわい物(もの)、こわい場所がいっぱいありそう。でも、そんな学校って、わくわくするよね、桑田さん。

 八木さん。カマキリのようすが目に浮かびます。八木さんもカマキリをじっと見つづけたのでしょうか。カマキリは「蟷螂」と書きます。むつかしい字ですが、よく見るとなんとなくカマキリの感じがしてきませんか。秋に交尾(こうび)を終えたカマキリは、ときにメスがオスを食べることがあります。メスも秋に産卵を終えるとあとは死ぬだけ。それで、晩秋から冬にかけてのカマキリは元気を失い、色もあせてしまいます。そんなカマキリを枯蟷螂(かれとうろう)と呼び、大人の俳人はよく句にします。

 片岡さん。いつもよりからく感じたのかな。そのように感じたことがすこし大人になった証拠(しょうこ)かも。市原野小学校では給食のあと、食べたもので575を作っていますが、次の句などを見ると給食もすっかり秋になっていることがわかります。「秋になりほかほかメニューふえてくる」(安村萌絵)、「たまごがね野菜を包むふんわりと」(小笠原真保)。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年10月30日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp