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(138)冬のたまご やがて雪になるの?

作 品

・じいちゃんのくりやくにおいじっとまつ
大津市・志賀小1年 宮本光

・雨粒に冬のたまごがねているよ
京都市・嵯峨野小2年 西田翔

・1年で1番つやつや秋の猫
京都市・修学院小6年 岡島爽馬

ねんてん先生

 宮本さん。「じっとまつ」そのようすがいいなあ。そういえば山村暮鳥(ぼちょう)という詩人に「雲」という次の詩があります。この子どもと老人も大好きです。

丘の上で

としよりと

こどもと

うっとりと雲を

ながめている

 西田さん。これは傑作(けっさく)です。そうか、雨粒のなかに「冬のたまご」が寝(ね)ていたのか、と納得(なっとく)しました。冬のたまごはやがて雪になる?

 岡島さんは猫を飼(か)っているのでしょうか。秋の猫が一番つやつやだということを初めて知りました。

 今回は冬のたまごや秋の猫を知って、なんだか豊かな気分になりました。

 そういえば、もう12月です。木々は葉を落とし、池などには水鳥が浮き、朝には息(いき)が白くなります。あっという間にクリスマスも来ますね。食べるものも鍋(なべ)などの冬の料理に変わったのではないでしょうか。そんな冬の暮らしを見つめて575にしてください。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2011年12月4日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp