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(142)おいしさ、季節が目に浮かぶね

作 品

・ヒレカツのパン粉がふわりゆきみたい
京都市・市原野小4年 小笠原真保

・ひくいから影のかきの木のぼれるぞ
京都市・京都教育大付属京都小中3年 永田 玲

・おいしいなシチューの中のじゃがいもさん
京都市・大宅小2年 辻 咲雪輝

ねんてん先生

 小笠原さん。給食のヒレカツを575にしたのです。一口(ひとくち)かじった感じかな。この句は、お母さんの手伝いをしてヒレカツを作っている場面(ばめん)とも読めます。雪みたいなパン粉をまぶして楽しんでいるのです。ともあれ、ヒレカツがとてもうまそう。

 前にも言いましたが、市原野小学校では給食で食べた物を575で表現しています。「プルプルとフルーツかんてんのどすべる」(山田あすみ)、「あげたまにお口の中で落ち葉ふる」(中西彩愛)というように。給食の楽しさが伝わってきます。

 永田さん。影の木だとたしかにいくらでも登れます。どんどん登っているようす、それが「のぼれるぞ」ですね。それにしても、すてきなことに気づきましたね。影の木のぼり、私もしてみようと思います。「落ち葉たち私においつきぬいてゆく」も永田さんの作。木の影や落ち葉と生き生きと遊んでいるのでしょうね、永田さんは。いいなあ。

 辻さん。「じゃがいもさん」という言い方、そこにおいしさがたっぷりです。辻さんは「手ぶくろは心の中まであったかい」とも作ってくれました。

 では、年の初めになぞなぞを一つ、出します。人がさわるとびりびりっとくる木、なんの木?(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2012年1月8日掲載】
小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604−8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto−np.co.jp