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(144)冬だけれどポカポカ気分

作 品

・初雪にむねいっぱいのきぼうかな
京都市・ノートルダム学院小3年 中島 未結

・持久走体だんだん春になる
京都市・嵯峨野小2年 西田 翔

・山科の里にシリウスいばってる
京都市・大宅小4年 辻 雪輝乃

ねんてん先生

 中島さん。雪の中身(なかみ)は雨と同じなのに、なんだか夢(ゆめ)や希望(きぼう)をつれてくる感じがします。ことに初雪だとそうです。私もかつて「初雪を歩く頭から歩く」と作りました。

 西田さん。走っていると体がぽかぽかしてくる、その感じを、体が「春になる」と表現しました。たしかに持久走はそんな感じです。「マラソンで完走できた空笑う」も西田さんの作。完走したうれしさが「空笑う」でよくわかります。

 辻さん。シリウスは冬の代表的な星ですが、すばる、オリオンなど季語になっている冬の星や星座がいくつもあります。「冬の大三角」もそうです。

 南の空を見上げ、一番明るい星をさがします。するとおおいぬ座のシリウスが見つかります。ぎらぎら光っています。そのシリウスから両手をバンザイのかたちに広げます。右手のさきに赤い星があります。ペテルギウスです。左手の先には白いプロキオンがあります。以上の星を結んでできる逆三角形が「冬の大三角」です。

 私は月に1回、プラネタリウムに行きます。「冬の大三角」の見つけ方はそこで学んだのです。プラネタリウムで星空の説明を受けていると、いつの間にかねむっています。気持ちがいいです。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2012年1月22日掲載】
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