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(145)金色の歯、虫歯かな?生まれつき?

作 品

・寒くてもいっぱい走ってゆげが出る
宇治市・西大久保小3年 衣川 明(あかり)

・ストーブはせん風きとははんたいだ
京都市・北白川小2年 大和屋季代

・ししまいの金歯に虫歯あるのかな
京都市・大宅小2年 辻 咲雪輝

ねんてん先生

 衣川さん。「ゆげが出る」がいいです。この言い方によって走っている自分が生き生きとしました。体の中でお湯(ゆ)がわいたのでしょうか。じつは私も走っています。スローランニングいうのでしょうか、歩くよりも遅(おそ)く走っています。それでも、しばらく走ると体じゅうがほかほかしてきます。ゆげが出るほどではありませんが。

 大和屋さん。おもしろいことに気づきましたね。反対のものはほかにもありませんか。カイロとアイスノン、クーラーとヒーターとか。やきいもとかき氷はどうでしょうか。江戸時代の上島鬼貫(おにつら)という俳人は、「冬はまた夏がましじゃといいにけり」という句を作りました。夏には冬のほうがよいと言った。ところが、冬になるとこんどは夏のほうがよいと言ったよ、という句です。ところで、大和屋さんは冬と夏のどっちが好きですか。

 辻さんもおかしいことに気づきましたね。ししまいの歯はたしかに金色です。人間だと虫歯で歯が抜けたあとで金歯を入れます。もしかしたらししまいも入れ歯をしているのでしょうか。それとも、ししまいは生まれつき金色の歯なのでしょうか。辻さんはどう思いますか。(俳人・佛教大教授 坪内稔典)

【2012年1月29日掲載】
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