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インデックス

第10ラウンド

WBA女子世界ミニマム級・
WBC女子世界ライトフライ級ダブルタイトルマッチ

 ファイナルラウンド。多田(右)と富樫両チャンピオンのプライドをかけた激しい撃ち合いに会場内が湧いた。
 6日大阪南港ATCホール。オープン・スコアリングシステムで行われたWBA女子世界ミニマム級・WBC女子世界ライトフライ級ダブルタイトルマッチ。
 前半5Rで発表されたスコアでは、0−2で富樫が優勢だった。しかし、そんな逆境に多田は決して冷静さを失わなかった。後半、富樫に疲れが見えだすと多田は豊富な運動量で相手を攻め続けた。右フック。左フック。パンチが決まり宙に汗が飛び散る。「あともう少し、行け!!」と心で祈りながらシャッターを切り続けた。
 両者の顔が苦痛にゆがむ。「悦子ー。たたみ込めー!!」会場は、初の2階級制覇がかかる息詰まる戦いに熱狂した。

判定を待つ両者

 「カンカンカーン!」2つのベルトをめぐる壮絶な戦いは終りを告げた。
リングの中央で、祈るような表情で運命の判定を待つ両者。

判定は「ドロー」

 判定は「ドロー」。
 2階級制覇は成しえなかったが、WBAミニマム級チャンピオンのベルトは守りきった。短期間で2度の世界防衛戦を闘った多田。チャンピオンベルトを掲げ、観客の歓声に応える表情は、たくましさを増した。
 2階級制覇を目指し、再び、走り始める「愛のハートパンチャー」