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(6)家族の風景

いきなり子育て 生活激変$?%…
絵・小山田徹
 えー、ただ今より相棒、コヤマダ氏の「家族できた」会見を行います。司会を務めさせていただきます銀猫であります。氏はバツイチシングルであったのですが、このたびご縁がありまして家族を設けることとなりました。ここで氏より一言を。
 「あー、あの、○*△□*#$?%…」
 えー、失礼いたしました。言葉になっておりませんようで…。私が代わってお話いたします。
 覚えておられるでしょうか? 第3回目の銭湯において「オーチンチン踊り」をしていた4歳の男の子。コヤマダ氏は彼の父親となることになったのです。さらに11月には赤ちゃんが誕生する予定でもあり、いきなり4人家族になることとあいなりました。
 「赤、赤ちゃんが…$●*+□&#@…」
 えー、無視します。わが相棒はこの生活の大変化に対応できるのでありましょうか? 「頑張る…」
 はい、短いですが、前向きな言葉をいただきました。わが「猫族」はメスとオスの役割がはっきりしております。子育てはメスが行い、しかも、子供の自立は早い。オスはいったい何をしているかと言いますと、ほとんど何もしておりません…。
 生物にはさまざまな子育ての形態がありますが、人間が最も長く複雑であります。男女の役割、家族の形態など「猫族」には理解しがたい複雑さであります。世間の厳しさは一緒でありますが…。
 「今ね、触れ合いが楽しい…」
 えー、猫にもその楽しさは理解できます。御清聴感謝いたします。

【2008年5月19日掲載】