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輝きの風情を競い合って

(22)「蛍輪(けいりん)レース」
絵・小山田徹
 猫だけど自転車にはうるさい銀猫です。
 相棒のコヤマダ氏は先日、茨城県取手市の『取手蛍輪(とりでけいりん)』という企画に招かれて行っていた。
 「銀猫君、少し自慢してもいいかな?」
 少しだけだよ…。
 「あのね、『取手蛍輪』というのはね、2004年から始まった『脚力発電輝きレース』というイベントなのよ。最初に、地域の新しいお祭りみたいなものを作る目的で、オレが提案して開催したアートイベントだったのだけどね。自転車をこいで発電して、風船や傘、風車など取り付けたさまざまな照明装飾を光らせながら走って、その輝きの風情を競い合うレースなのよね」
 風情を競うの? レースとして難しくない?
 「そこがミソなんだよね。風情とはどんなモノか話し合いたいというのが目的なのよ。観客みんなで投票して決めるんだけど、いろいろばらつきがあっておもしろいのよね」
 今も相棒はかかわってるの?
 「それがね、今は取手市の住民の方々だけで企画運営しててさ。さらに、競輪場や日本自転車協会が協力してくれて、4回目の今年は競輪場のバンク内で開催させてもらえたのよね。毎年、大きくなっているのよ。オレは本番に審査員で参加するだけ。本当に地域のお祭りになってきてるのよね。これって少し自慢してもいいと思うのよね」
 これから蛍輪どうなるの?
 「世界大会を開くまで続けるらしいよ」
 ウーン、そうなるとネコ大会も考えよう!

【2008年9月22日掲載】