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フランス映画調モノクロP

パリの景色、思いはせ

 窓ガラスを流れる雨を眺めていると、昔のフランス映画を思い出す。白と黒、光と影を巧みに操る。スクリーンに映し出される雨にぬれたパリの景色は、最近の映画にはない情感があふれている。
 雨もあがり、カメラ片手に街を歩く。百貨店の裏通りで、映画の中のパリのアパートメントを思わせる建物を見つけた。
 石造りの外観や階段の手すりに特徴がある。暗闇に淡い光が外壁を照らしだし、今夜のドラマを演出するかのよう。銀幕の名優たちが笑みを浮かべ、階段の奥から次々と降りてくる気がした。


【2008年6月18日掲載】