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タイルの階段

イメージ膨らむ万華鏡

 地下のカフェに通じる階段。タイル模様がひんやりとした涼しさを感じさせる。鋭角的な形で寒色系をベースにしたタイルの間を、丸い暖色系が渦巻く。
 1928年に建設されたレトロな建物の中にある(中京区・三条通御幸町)。カフェに入ると、床にも同様の装飾が。モダンな風合いが建物に刻まれた歴史によくなじみ、古くからあるものだと思っていたが、店長の話では、階段から店内に続くタイル絵を装飾したのは、意外にも2年前だと言う。
 作者は梅村奈緒子さん(27)。制作当時は京都市立芸術大学の学生だった。「意図するイメージは特定できないです。キラキラ光る万華鏡の中では、図柄が常に変化しますからね」。なるほど、渦巻くタイルは万華鏡。歴史と変化が共存し、一体化すればアートになる。


【2009年9月2日掲載】