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ステンドグラス

鮮やかに迫る表情、物語

 午後7時。教会の祭壇を彩るステンドグラスが、薄暮の光を受けて淡い輝きを放つ。聖堂は、深く、厳粛な雰囲気に包まれる。燭台(しょくだい)に灯がともると、細部まではっきり見え、人物の表情や物語が鮮やかに迫ってくる。

 イエスキリストの誕生から昇天までをつづった10枚のステンドグラスを聖堂正面に飾る、京都セントアンドリュース教会(中京区三条通御幸町下ル)。ブライダル式場として使用されている教会の重厚な内装は、英国シェフィールドの18世紀の教会から移された。老朽化による取り壊しの際、ステンドグラスは木製の扉やベンチ、パイプオルガンとともに京都へ来た。

 時を超え、継承された重厚なアート。陽を浴びる場所が変わっても、輝きは失われない。

【2010年6月16日掲載】